ズブロッカのこと
ズブロッカがおいしい今日この頃である。
ズブロッカとは、さくらもちの匂いのするウォッカとかよく言われているけれど、まあちょっとかわった香りのするウォッカである。
今年はこれで梅酒を漬けようかと思ってホワイトリカーと合わせて買ったはいいが、案外とおいしくてそのまま普通に呑む用にしてしまった。
ズブロッカは冷凍庫に放り込んである。その時々の気分でいいように呑んでいるが、特にトマトジュースでわってレモンをしぼって、タバスコをひとたらししたブラッディメアリーもどきが最近のマイブームになりつつある。
だいたい背の高いグラスにズブロッカを1/5、トマトジュースを3/5入れてあとは氷で埋めてうすめながら呑むのだけど、まあほどよくご機嫌に酒がまわるしトマトジュースのおかげで罪の意識うすく晩酌ができる。
ブラッディメアリーといえばイギリスのメアリースチュアートだかが思い浮かぶけれど、あんぽんたんなので彼女がなにをしたかはよく知らない。グーグル先生に聞いてみてもいいが、まあきっと彼女がトマトジュース好きだったとかそういういわれなんじゃないかと勝手に思ってるくらいが酔っ払いとしては楽しい。世界史は頭がましなときにやればいいのだ。
学ぶことはとても重要だし知識を得ることはとても偉大だけれど、大人になって使う、一般常識としての知識の範疇は思っていたより狭くて驚く。ロゼッタストーンについてあまり感慨を持っておられない方は世の中結構いらっしゃる。世界のほんの一握りの知識をかじったにすぎないあんぽんたんは、いつでも話題にこまってバラエティの話に逃げてしまう。
それでも真に賢い人は、どんな雑談にも深い知識と興味をもって臨んでくるからこそ賢いのだとようやく学んでいる。わたしの周りにいた、本当に賢い人々は何もかもを面白がって片端から学んでいくひとたちだった。多分わからないことが面白いと思えるのだろう。偉大だ。
そんなことを考えながら今日も酔いどれている。
せいぜいあんぽんたんはメアリースチュアートを検索してからつぶれるとしよう。